「資産運用を行いたいけど、どのような投資信託に投資したら良いか教えてほしい」という相談が多くあります。今回のブログでは、具体的にどんな投資信託(ファンド)を選んだら良いか説明します。
1.「長期投資」と「分散投資」には「積立投信」が基本
「長期投資」と「分散投資」に最も適した金融商品は、毎月コツコツと決まった金額で投資信託(ファンド)を購入していく「積立投信」です。
積立投信がなぜ良いかは、「ドルコスト平均法」という手法によってリスク分散されているからです。これは、基準価格が下がっているときはたくさん口数を買い、上がっているときには少ない口数を買う仕組みになっています。一見効率が悪いようにも思われますが、売り時さえ間違わなければ(基準価格が下がっているときに慌てて売却しない)、安全に資産を増やす最良の方法です。
また、「つみたてNISA」や「企業型確定拠出年金(DC)」、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」などの税制優遇制度を使って、お得な積立投資もできます。
2.インデックスファンド
インデックスファンドとは、基準価格がある指数(インデックス)に連動するように仕組まれたファンドです。例えば、S&P500インデックスファンドは、米国の代表的な500銘柄の時価総額加重平均した株価指数に連動するように構成されています。仕組みが単純なので信託報酬(日々かかる経費)が低く(0.1%以下もある)、運用コスト(ロス)が少ないのが特徴です。
お勧めは、米国株価指数(NYダウ、NASDAQ、S&P500など)に連動したインデックスファンドです。上記指数は下記のように、10年間にわたってほとんど右肩上がりの上昇を続け、約4倍になっています。(30年間でも同様)
2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
日経平均株価(日経新聞が選んだ日本を代表する225銘柄の平均株価)に連動するインデックスファンドもあります。日経平均株価も最近の10年間でみると右肩上がりの上昇をしているのですが、S&P500株価指数と比べるとだいぶ波打っているのがわかります。
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3.アクティブファンド
アクティブファンドとは、ファンドマネージャーがテーマや目的に沿って、特定の企業株や債権等に投資するファンドです。ファンドマネージャーの手腕が基準価格の上昇や下降に影響し、その変動幅も大きいのが特徴です。信託報酬も1%~2%とインデックスファンドより10倍以上高いので、運用効率が悪く成績が悪いものも多くあります。
お勧めのアクティブファンドを3つ挙げます。
①レオス・キャオイタルワークスーひふみプラス・・・国内外の株式で運用している。現在の基準価格は50,572円(21/08/06)であり、2012年5月の設定以来5倍以上となっている。
②三菱UFJ国際ーeMAXIS Neo バーチャルリアリティ・・・VRに関連する企業の株式等に投資している。現在の基準価格は35,768円(21/08/06)であり、2018年12月の設定以来3.5倍以上となっている。
③三井住友DSーグローバルAIファンド・・・AIに関連する企業の株式等に投資している。現在の基準価格は38,545円(21/08/06)であり、2016年9月の設定以来3.8倍以上となっている。
4.その他
あまりリターンを狙わないから安全に資産運用したいという方には、バランスファンドを紹介します。バランスファンドとは、内外の株式だけではなく、債券や不動産などにも分散して投資しているファンドです。人気があるのが、8つの資産に均等に投資している「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」です。
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