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ファイナンシャルプランナー村川賢

上がり過ぎ?の日経平均株価

5月に入ってから異常な上がり方をしている日経平均株価。


なぜこのような上がり方をしているのか、今後どうなるのかを考察してみまし

た。


また、米国では債務上限引き上げの採決が議会で可決されたことを受けて、このところの株価は順調な上昇を続けています。



●日経平均株価はここ1か月余りで異常な上昇をしている


日経平均株価の1年間の株価推移をSBI証券のマーケット情報から見てみました。



このチャートから分かるように、最近の1ヶ月余りで約4,000円も値上がりしていて、32,000円を超すのは1990年7月以来33年ぶりになっています。 では、なぜこのような上昇となっているか、その原因は次のように分析されています。 ①欧米の銀行破綻などによる金融不安が後退 ②日本企業の企業業績が好調 ③東証のPBR1倍割れ企業などへの改善要請(多くの企業で自社株買いを実施) ④日銀の金融緩和継続 ⑤投資家ウォーレン・バフェット氏による積極的な日本株投資 さらに日本経済新聞では、主に海外投資家が欧米の景気減速への懸念から消去法で日本株を買っていると説明しています。 しかし、この株高はいつまで続くのでしょうか? 6月7日の日経平均株価の終値は31,913円で、前日の終値から593円と大幅に下落しました。次の日の8日(執筆時点)も後場に入って一気に下落して終値では272円安い31,641円となっています。 さすがに余りの急激な上昇に利益確定売りが出たと思われます。 また最近はコンピューター取引(アルゴリズム取引とも言う)が主流で、相場のわずかな状況変化によって高速売買が行われ、株価が極短時間に大きく変動します。今後は暫く不安定な相場が続くのではないでしょうか。


●米国株価の動向


米国では債務上限引き上げ問題が合意に達し、中央銀行にあたるFRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げも落ち着きを取り戻していることから、米国株価を代表するS&P500株価指数は徐々に上昇傾向を見せています。




最近Chat GPTなどの生成AIが注目を浴び、第4次AIブームが始まったとも言われています。

このAI技術を応用した製品を手がけるGAFAM(グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)や、AIに特化した半導体GPU(グラフィック・プロセッサー・ユニット)の設計で圧倒的シェアを誇るNVIDEAなどの株価が上昇しており、これらハイテク企業を中心としたナスダック総合指数も上昇し、復調の兆しを見せています。



●最後に

楽天証券のトーシル4月14日の記事で「米国株式に復調のサイン?30年で7倍!長期積立投資のチカラ(香川睦 氏著)」から、S&P500指数に30年間3万円ずつ毎月積立投資を行うと、なんと元本1,092万円(=3万円×364回)が時価評価額約7,041万円に膨らんだというグラフを紹介します。






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